コメットのCAG-300Xを分解してみた。

ATUのラジアルアースをすっきりさせたくて調達したコメットのCAG-300X 人工RFグラウンド。

構造は前に使っていたクラニシのVC-519と同じはずだから分解するつもりはなかったが、やっぱりどうなっているのか覗きたくて分解。普通のプラスネジで止まってるだけなので何も問題はない。

VC-519は分解写真を他所でもみたことがあるが、CAG-300Xの分解写真はこれが世界初だと思う。

見事にクラニシVC-519と同一の構造。(→VC-519の分解記事)
クラニシがコメットへ技術協力したという記事を見かけたことがあるので納得の仕上がり。ちなみにCAG-300XはMade in Taiwan。物理的な配置もさることながら、特にバリコンに向かう小容量の二個のコイルの構造が完全に一致。物理的な違い以外の使用感で違うのはメーターの感度が良いくらい。CAG-300Xのほうが軸にカップリングが入っていたりセンサがプリント基板だったりして手が込んでいる箇所も見受けられる。

よく観察していると不穏な個所を発見。

まだ買って何日も経ってないんだけど。バリコン付近で放電するのを何度か見かけた原因はこれだった。この部分はLC直列回路の中間部分で特に高電圧がかかる可能性がある箇所だからこれはいただけない。クラニシのはここにプラスチックのカバーがしてあった。

線材の塑性変形で固定しているだけなので弾性で動いたのか、そもそも出荷時点検で発見できなかったのかは分からないけど、とにかく初期不良。気づかずに使い続けて焼き切れる前に気づいて良かったということにしよう。修正後はチューニングのポイントを掴みやすくなった気がする。

クラニシ製品でも自分が買ったものはどれも最初からおかしな箇所があって手直ししたし、クラニシ製品には「一般家庭で使う機器ではない」みたいな注意書きの赤紙が入っていたから、これくらいは自分でやれということなんだろう。コメットもそんなユーザを試す技術は継承しなくていいのに。

この手の製品が手動アンテナチューナほどに人気が無いのはクラニシVC-519の製品名が「ファジーカウンターポイズ」っていう怪しい感じになっていたことにも一因があるかもしれない。

VC-519の発売時期が正確に分からないが、90年前後に「ファジー理論」をもとにした制御方式が流行った時期がある。家電のカメラ、洗濯機、エアコンからエレベーター、電車までいたるところがファジー制御で、ハンディ機にもファジー制御でパワーセーブみたいなのがあったし、それってファジー制御じゃないやろみたいなのも多かった。今の自動車の自動ブレーキのほうがずっとファジーだと思う。

VC-519やCAG-300Xの操作感はアンテナチューナのようにビシッとVSWR1.0が定まるようなものではなくて、「なんとなくこのへんがRF電流最大かな」みたいなファジーな操作感になることが多い。VC-519の製品名が「ファジーカウンターポイズ」とかコイルのタップセレクタに「ファジーマッチ」とか書いてあるのは、当時の流行りものにあやかったんじゃないかと邪推する。

でも「ファジーカウンターポイズ」と聞いてラジアルアースの電気的長さを可変する機器だと推定するのは難しい。このへんの不整合が無ければ手動アンテナチューナなみには市民権を得られたはず。コメットの呼称「人工RFグラウンド」のがまだ製品の特性を理解しやすい。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中