真空管オーディオ風味エフェクター

数年前に月刊Stereoという雑誌にFostexの2wayスピーカーユニットが付属するとかですさんだ気持ちを紛らわすために買って専用エンクロージャーまでそろえて楽しんだ。

今は機器管理が面倒になって単体オーディオ自体を持っていないが、月刊Stereoのオーディオ機器付録路線は今も続いているようでなにより。最近のは月刊雑誌の強制付録ではなくてムック誌に付録して欲しい人だけちょっと贅沢な感じで買う方針っぽい。付録がいらない人にも月刊誌は継続して売れるし、ムックの売り上げプラスで良いんじゃないかな。

月刊ステレオ
https://www.ongakunotomo.co.jp/magazine/stereo/

直近のムックは「真空管グラフィックイコライザー」。
https://stereo.jp/?p=4735

けっこう人気みたいでネットに写真を掲載しているブログなんかを見ていると電源がACアダプタ15Vなのに内部にアレが無い。普通の真空管を使った機器にありがちなトランスが。回路図も掲載している人がいるので見てみると、真空管は低電圧で駆動しているみたい。「真空管ハーモナイザ」は100V入力のトランス250V出力でB電源を高電圧駆動している正統派な真空管プリアンプだが、それより後のラックスマン真空管シリーズはDC入力だし内部に昇圧インバーターも無いので低電圧駆動だとわかる。真空管ハーモナイザとそれ以外の真空管シリーズは動作的にはホンモノとマガイモノくらいの差がある。真空管を使ってることには変わりがないし、実際に動いているとしても、これがリアルな真空管サウンドなんだ!すごい!とか感動しているのは、哀れだ。規格外のアウトローな回路であっても、これをきっかけに真空管オーディオ沼に嵌められるならオーディオ業界的には良いのだろう。

あまり使わなかったCoolerMasterの真空管再ブームの前駆的に出たキワモノ「MusketeerⅢ」ですら昇圧インバーターを持っていてDanger!のシールが貼ってあったというのに。
http://www.dosv-net.com/RF5ADSA/dosv_rf5adsa.index.htm

12AU7とか6BM6はプレート電圧が10V程度でも真空管として機能することは経験的に知っていたが、当然後段の半導体アンプで出力バッファ・増幅があることを前提として、真空管を入力側の不安定なエフェクターとして使うことが製品レベルで許され成り立つことに驚いた。トランスを使って100V入力を扱うより圧倒的に安く上がるし。定格動作でない不確実な領域を使うから真空管を変えるだけで大幅に特性も変わるだろうし、動くかどうかすら怪しい。自分的にこういう構成のはいらないかなーとは思うけど、今の真空管需要にはこんな意図的に多く歪ませる「超歪系エフェクター」のが聴感上も分かりやすくて求められているのかもしれない。動作的にはアンプの電源電圧を定格未満に下げて変な音になってる状態だから、「抵抗入り極太電源ケーブル」を作って売れば一本10万円くらいで売れそう。

普通のMT管、GT管の低電圧動作についてはン十年前にやった6MB6なんかの実験(当時小学3年生)で分かってたから、もっと調べて特許でも取っておけばよかった。惜しい。

The YAHA amp
http://www.fa-schmidt.de/YAHA/index.htm

YAHA(アンプ)について – Yahoo!知恵袋
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13169683923
この怪しいカルトから一刻も早く抜け出して、通常の回路設計をしてください。」めちゃくちゃ書かれてて痛快。表現はとにかく正統な回答としては正しい。

まっとうなオーディオ仲間なら、この構造のアンプは一時の体験にとどめて、早めに普通の球アンプに移行することをお勧めする。

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