アマチュア無線機の広帯域受信機能は無駄

アマチュア無線局を廃止してしばらく経った。無線通信自体は再開する必要はあまり感じないが、V/Uハンディ機か受信機でも残しておけばよかった。

最近のリグ(トランシーバー)がどうなっているのか調べてみたら、デジタル化が無駄に進んでいてDSP信号処理、デジタル変調は当たり前で、カラー液晶、タッチパネル、GPS搭載とか。

ICOM ID-51 PLUS2
https://www.icom.co.jp/lineup/products/ID-51PLUS2/

YAESU FT-3D
http://www.yaesu.com/jp/amateur_index/product/ft3d/index.html

Kenwood TH-D74
https://www.kenwood.com/jp/products/amateur/handy/th_d74/


かっこいいんだけどね。本当は社会人ハムなら旧スプリアス機なんかチマチマ使ってないで新鋭機をじゃんじゃん買ってアマチュア界の継続と発展に寄与することが必要なんだろうけど。どうせ持て余す。旧来のHFアナログ機は終了になってきてるし、FM専用機もDSP機化していくんじゃないかと思った。アルインコも海外ではDSPハンディ機を出してるから近いうちに次世代型デジタル機を出してくるかも。

シンプルなダブルスーパー、リアクタンス変調のアナログPLL機で144/430MHz対応のは次の4機種しか残っていない。FT-65は受信がダイレクトコンバージョンでおそらくDSP機。

メーカ型番電池出力ケース 受信範囲モードLink
AlincoDJ-S5765W/5W付属136~174/420~470MHzFMwww.alinco.co.jp
ICOMIC-T7065W/5W付属136~174/400~479MHzFMwww.icom.co.jp
ICOMIC-S7065W/5W付属136~174/400~479MHzFMwww.icom.co.jp
YAESUFT-6065W/5W別売108~999.99MHzNFM/AMwww.yaesu.com
YAESUFT-65なし76~108/136~174/400~480MHzNFM/WFMwww.yaesu.com

※「電池」は乾電池ケースに入れる単三乾電池の本数。
※「出力」は乾電池使用時の145MHz帯/435MHz帯の出力。

FT-60は広帯域受信機能搭載をうたっているだけあって受信範囲が広い。機能がFT-65と競合してるし型番からも推測するに、じきディスコンになりそう。IC-T70/S70は姉妹機種でほぼ同じ。この記事を最初に書いた少し後でT70、S70が終了になった。いずれも在庫があるのでしばらくは新品で買える。

ICOMとアルインコは受信範囲がよく似ててエアバンドもアナログコードレスも受信できない。実はここが重要。長らくアマチュア無線のハンディ機には帯域外の受信機能が公式・非公式に搭載されてきたが、ここ10年ほどのシンプル版機種については液晶表示のPLL機が出たころの受信範囲に先祖返りしている。アマチュアバンドの調整のために前後のオフバンドの受信(場合によっては送信)ができるというのは問題無いが、アマチュア無線の本来業務に関係のない120MHzAM、300MHz、800MHz付近の受信機能はイメージ受信を利用しているか、対応の回路追加が要るわけで、その分コストのみならず受信部のフィルタ設計に影響を与えていることは想像に難くない。逆に受信範囲がアマチュアの帯域付近のみでさほど広くないことは余計な回路もなければ、コストもかかっていないことになる。アマチュア無線本来の用途を考えれば受信範囲が狭いことは好ましい指標。 この点DSP機がどうかは未知数。徒歩移動の途中にラジオを聞きたいとかなら単体の小型ラジオでいい気もするし、広帯域受信機まで買えないけどちょっとエアバンド聞きたいとか、そういうのならありかもしれないけれど、アマチュア無線以外のユーティリティ無線もテレビ放送もデジタル化された今、アマチュア無線機の広帯域受信機能は無駄でしかない。

特に2バンド同時送受信ができるものは必ずアンテナの後にマルチプレクサが入るから、基本性能をつきつめるならモノバンドに帰着する。自分は430MHzに思い入れがあるので今回の候補から外したが、現行のモノバンド機はケンウッドの2mハンディ一択。430MHz版のTH-K40は残念ながら3月で終了になった。このシリーズは上に挙げた機種同様アマチュアバンド前後が少し入るだけ。AM受信機能も無し。潔い仕様。

Kenwood TH-K20
https://www.kenwood.com/jp/products/amateur/handy/th_k20_k40/



アマチュア無線ハンディ機のオフバンド受信機能で現在主力で聞けるのはこんな感じ。テレビ放送もデジタル化、コードレスホンもデジタル化、防災無線もデジタル化、ラジオマイクもデジタル化、業務無線もデジタル化、鉄道無線もデジタル化、盗聴器もデジタル化。

120MHz付近 航空無線(AM)
150MHz付近 海上無線、アナログ盗聴器
400MHz付近 特小無線(インカム)、アナログ盗聴器
460MHz付近 消防無線(署活系)

生き残りのアナログFMは細かく探せばいろいろあるけど、主力で聞けるものはエアバンドとマリンバンドと特小くらい。特小はハムバンドの前後でたまたま入るものとして、それを超える広帯域受信機能はハムの全員がエアバンド、マリンバンドの受信マニアなら付加価値として有りかもしれないが、どっちかというとただでさえ抑圧に弱いハンディ機なら妨害を排除するフィルタを付けてほしい。

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