直流安定化電源を分解してみた。

どこの家庭にも数台はあるPSEマーク対象外の直流安定化電源。これまではいいかげんな自作ものや無線機用の電源を使ってきたが断捨離とか言いながらすべて捨てたら実に不便な生活を強いられたから、結局買いなおした。電源1つ無いだけで理系で文化的な最低限度の生活が送れなくなると理解した。

さっそく分解。

よくある直流安定化電源。 メイドインチャイナだけど国内メーカブランド検品済みで安心。フローティング単電源30V3Aのシリーズレギュレータ。無線機用の最大15Vくらいの電源ではないから注意しないと機器を壊す。

・実験用で一般的なCVCC電源(定電圧定電流電源)で、最大電圧と最大電流を任意に設定できる。最大電圧は32V程度、最大電流は3.2A程度。最小が0V、0Aまで絞れることも結構重要だったりする。
・内部は大きなトランスが大半の容積を占める。出力端子は4本あり、出力電圧に応じてタップをリレーで切り替えてパワートランジスタの発熱を抑えるようになっている様子。 電圧が変わるときに3か所のしきい値でカチカチ音がする。ちょっとかっこいい。
・ヒートシンクにはパワートランジスタと思われる素子が3個ついている。
・回路が公開されていないので詳細は分からないが、一番大きい基板にはオペアンプのLM301とかUA701CPとかが載っている。デジタル要素は無い。
・ケースへのアース接続が何か所も行われていてノイズ対策は十分。でも高周波の回り込み対策は弱い気がする。出力端子の保護は小さいケミコンと逆起吸収用のダイオードだけ。フェライトコアは小さいものが一つで、それもすべて通っているわけでは無い。無線機用の電源にするならフェライトコアを通した方が良さそう。

今はデジタル表示のCVCC電源(しかも中國直輸入)のスイッチング方式が大半で、シリーズ方式(リニア電源)はまだ健在だがアナログメーターはごく一部、A&D一機種とCUSTOMが何機種か出しいてる以外、ほぼデジタルメータ。 デジタルメータが悪いとは思わないが、せっかく低ノイズのシリーズ方式レギュレータだからデジタルメータのノイズが気になってアナログメータにした。AMラジオの電源にしても全くノイズが載らない。ずいぶん前にスイッチング式の電圧可変な電源をハンディ無線機FT-728につないだら送信した瞬間に電波の回り込みで電源が壊れた。もうずいぶん前の話だし、今どきは無線機向け電源すら大半スイッチング方式になったが、それ以降スイッチング電源を汎用に使いたいと思わない。

A&D > AD8735A
https://www.aandd.co.jp/adhome/products/sp/ad8735a.html
このデザインの安定化電源はテクシオテクノロジーも出しているがデジタルメータのみ。こちらはスイッチングタイプもある。中國製も同デザインのはいろいろな仕様で出ている。OEM元が同じなのかコピー品なのかは不明。中国製はスイッチング式が安く出回っておりリモート制御がついていない。

CUSTOM > 直流安定化電源
https://www.kk-custom.co.jp/industrial/AP-1803.html
自社製造なのかOEMなのかはよくわからないが他では見ないデザイン。上のものと比較するとリモート制御(トラッキング)が無いベーシックなタイプ。

回路の負荷に合わせて針が動く様子は楽しい。結局、見た目。一家に一台は置いておきたい。

直流安定化電源を分解してみた。」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 摺動式変圧器の中を観察する。 – の回想録

  2. ピンバック: アマチュア無線局を再開設した。 – の回想録

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