マルチバンドGPアンテナを分解してみた

もう何年も使っていなかったコメット GP-93 を捨てるので分解。

144/430/1200MHzトライバンドのGPアンテナでN接栓。1.8mくらいで継ぎ手が無くて、ラジアルも短くて取り回しが良い。根元のコネクタ付近にあるイモネジ1本を外すとスポッと抜けた。破壊するしかなかったHA-750Bとは大違い。

▼全体像。フェーズシフタ(移相器)がたくさんある。頂部の2割くらいは何も入らない。ちなみにエレメントに付く部品として位相器とトラップは全く動作が異なるもの。
GP93 (1)

144MHz帯は5/8λ延長1段、430MHz帯は5/8λ3段、1200MHz帯は5/8λ6段。GPアンテナの段数は接手で継いだ外側のパイプの数ではなくて電気的な構成のこと。GP-93を「1段」だと思っている人は間違い。

▼下部のマッチング部。3バンドの構成になっていることがなんとなく分かる。L字型のヒゲが出てて、これは1200MHzのコイルかな。
GP93 (2)

▼一番下の位相器。大きさから1200MHz用と430MHz用それぞれに配置。
GP93 (3)

▼中央付近の位相器。144MHzのための「Cフェーズ(取説の表記)」がある。位相器と違って2段にはならないから、動作としては試験にも出る短縮コンデンサ
GP93 (4)

▼ラジアル。17cm弱と短い。ちょうど430MHzの1/4λなので144MHzでは動作してないことになる。取り付けるマストに細かい指定は無いから、144MHzはノンラジアル動作。
GP93 (5)

1本もので継ぎ手が無いからそもそも分解する必要も無くて中を見たのは今回が初めて。だいたい予想できる構造で手堅くできてる。ただしエレメント全体がほとんどフェーズシフタでできてるようなもので、対象バンド以外は他バンドの折り返しで攪乱されるだろう。1200MHzは同軸ケーブルで作ったコーリニアのが高性能かも。144MHzはラジアル無し、延長型で実効長が長いとはいえ一段動作なので多段GPよりも水平面の利得はそれほど良くもないはず。

シングルやデュアルバンドのGPより性能がいまひとつな気がするのはこの構造のせいだろうなっていうのが見てよく分かった。やっぱりマルチバンドアンテナはお手軽だけど複雑だしシングルバンドに比べて性能はそれなりだってわかった。

マルチバンドGPアンテナを分解してみた」への3件のフィードバック

  1. そうなんですか。どうにか電気的にも少し分かりました。
    ありがとうございました(^_^)v

  2. こんにちは。コメットはエレメントに短縮コンデンサを入れた構成をそう呼んでいるっぽいです。エレメントが長すぎるが、他バンドのために短くできないのをコンデンサを入れて電気的長さを短く調整しているのだと思います。

  3. ありがとうございます。コメットのGP-3を使っていますが、Cフェイズの意味がよく分かりませんでした。
    分解されたのを見て形だけは分かりましたm(_ _)m

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